コールセンターは「離職率が高い」と言われる職場のひとつです。
現在オペレーターとして働いている方の中にも、「転職したい」「辞めたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
当記事では、「コールセンターから異職種へ転職した経験がある150人」へのアンケート調査をもとに、
- コールセンターからの転職理由
- コールセンターからの転職先
- コールセンターで身についた他の職場で活かせるスキル
…について解説していきます。
コールセンターからの転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
- 調査対象:コールセンターから異職種へ転職した経験がある人
- 調査日:2022年1月17日~31日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:150人(女性114人/男性36人)
コールセンターから異職種への転職理由8選
コールセンターから異職種へ転職した経験がある人に「コールセンターから異職種に転職した理由」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
1位になったのは「ストレスが多い(52人)」です。
2位「キャリアチェンジのため(18人)」、3位「成長につながりにくい(12人)」と続きます。
以降、4位「身体的にツライ(9人)」、5位「収入アップのため(8人)」、同率6位「人間関係への不満(7人)」「ノルマがキツい(7人)」「引越しのため(7人)」の結果となりました。
「ストレス」「ノルマがキツい」など、職場や仕事内容への不満を理由として挙げた人が多くなっています。
「楽しんで働いていたが、事情があり仕方なく辞めた」という人もいましたが、全体的には不満が原因で転職した人が目立ちました。
では具体的な回答を紹介します。
コールセンターから異職種への転職理由1位 ストレスが多いため転職した
- クレームなども多く、精神的に疲れてしまったため(20代 女性)
- 顔も知らない相手に謝ってばかりの仕事に嫌気がさしたから(30代 女性)
- お客様対応でのストレスです(40代 男性)
1位は「ストレスが多いため転職した」です。
コールセンターでは顔が見えない相手とやりとりするので、気を遣って精神的に疲れやすいです。
クレーム対応やお客様の理不尽な言葉で大きなストレスを感じたとの回答が目立ちました。
「故障受付」など苦情が多いコールセンターの場合には、とくにストレスが大きいでしょう。
また「クレーム対応をしたあとのフォローがない」「スーパーバイザーがクレーム対応をサポートしてくれない」など、会社側の対応に不満をもっていた人も複数いました。
顧客対応をする仕事であればどんな職種でもクレームはあります。
しかしコールセンターの場合、クレームを受ける頻度が他の仕事より多いことは間違いないのではないでしょうか。
クレーム対応で心がしんどくなってしまうなら、コールセンター以外の仕事に転職することは正しい選択ですよ。
コールセンターから異職種への転職理由2位 キャリアチェンジのために転職した
- 他にやりたいことができたから(20代 女性)
- コールセンター業務をいかして営業職につきたいと考えたから(30代 男性)
- 以前から勉強していた資格が取得できたので(40代 女性)
2位は「キャリアチェンジのために転職した」です。
「やりたい仕事ができた」「もともとやりたい仕事があった」「コールセンターでの経験を生かして、別の仕事をしたいと思った」という3パターンの回答が寄せられています。
コールセンターは求人数が多く給与も比較的高い仕事です。
そのため、別の仕事に就くまでのつなぎとして就業している人もいると推測されます。
また「非対面での対応ではなく、対面での接客がしたくなった」という意見も複数ありました。
今は転職は全く珍しくない時代です。やりたい仕事があるならどんどんチャレンジしましょう。
コールセンターの仕事のおかげでコミュ力を磨くことができたり、コールセンターで担当した仕事内容がきっかけで他の仕事に興味が生まれたなら、経験は無駄になりませんね。
コールセンターから異職種への転職理由3位 成長につながりにくいので転職した
- スキルアップに限界を感じたため(30代 男性)
- 一般事務などと比べるとかなり簡単なPC入力などになってしまい、将来性を感じなかったためです(40代 女性)
3位は「成長につながりにくいので転職した」でした。
「コールセンターで身につくスキルは限られる」「長く勤めてもキャリアアップできない」などの回答が寄せられました。
コールセンターでは、コミュニケーションスキルやビジネスマナーが身につきます。
ただ職場によっては、スキルが身についている実感が得にくいのかもしれません。
また、「非正規雇用から正社員への登用が狭き門」など、コールセンター内でのステップアップが難しいと感じる人も多いのだと考えられます。
コールセンターの仕事は「電話を受けて対応する」もしくは「電話をかけて営業する」というシンプルなもの。
業務内容が限定的なため、ある程度仕事ができるようになると、それ以上の成長を感じにくくなるかもしれません。
もっと成長したいと思う人は、「コールセンターとは異なるスキルを必要とする仕事」や「業務の担当範囲が広い仕事」に挑戦しましょう。
コールセンターから異職種への転職理由4位 身体的にツライので転職した
- 喉の調子が悪くなり、電話でのお客様対応が十分にできないと感じたため(30代 女性)
- コールセンターでは座りっぱなしで、腰が痛くなり、体重が増えてしまったからです(40代 女性)
4位は「身体的にツライので転職した」でした。
「コールセンターのオペレーターは座ってできるから身体はラク」と思われがちですが、座りっぱなしだからこそツライこともあるようです。
同じ姿勢を続けていて腰が痛くなったり、あまり動かないので運動不足になったりと、体調面での不満から転職した人も多くなりました。
PC操作しながら通話することが多いため、腱鞘炎になる人もいるようですね。
「座りっぱなし」がツラくて転職を考えている人は、事務職全般を避けた方がいいでしょう。
事務職は勤務時間の大半がパソコン作業なので、座りっぱなしという点ではコールセンターと同じだからです。
ただ、医療事務や受付事務のような接客を伴う事務職なら、適度に身体も動かせますよ。
コールセンターから異職種への転職理由5位 収入アップのために転職した
- 時給が安かったため(40代 女性)
- 契約社員でしたが、賞与がなかったため(50代以上 男性)
「収入アップのために転職した」が5位となりました。
アルバイトや派遣社員の場合、コールセンター勤務の収入は「事務職や接客業より高め」と言われます。
しかし実際には、収入に不満があって転職した人もいるとわかりました。
ストレスの多い仕事でもあるので、「ストレスのわりに収入が少ない」と感じる人もいるのかもしれません。
コールセンターは仕事内容が限定的なため、スキルアップがいずれ頭打ちします。
スキルアップできないということは、長く働いても大幅な昇給は見込めないということです。
収入アップを目指すなら、能力や成果が給与に反映される仕事を選びましょう。
コールセンターから異職種への転職理由6位 人間関係への不満で転職した
- コールセンターの仕事自体は好きだったが、職場の人間関係が悪かったため(40代 男性)
- 年配の方や忙しい主婦の方に気を遣いながら仕事をするのが嫌になった(50代以上 女性)
「人間関係への不満で転職した」が6位。
人間関係への不満は、他の職種でも転職理由の上位に入る項目です。
コールセンターでの人間関係が悪いと、「難しいクレームへの対応時に、スムーズにフォローしてもらえない」といった困りごとが起こる可能性も。
また大規模なコールセンターだと「仲良しグループ」ができてしまい、「グループに馴染めず、休憩中に寂しい」といった悩みをもつ方もいるでしょう。
人間関係が理由で転職を考えている人は、「派遣社員」になるのも一つの方法です。
派遣は期間を決めて働けるため、職場の人間関係に恵まれなかったら「契約終了」という形で角を立てずに辞めて、また他の職場を紹介してもらえるからです。
コールセンターの派遣に興味がある方はテンプスタッフをチェックしてみてください。
コールセンターから異職種への転職理由同率6位 ノルマがキツいので転職した
- 営業ノルマがきつかったから(30代 男性)
- 顧客が電話をかけてきた理由に関係なく「とにかく売れ、売り上げを出せ」と言われ続けて苦痛になった(40代 女性)
「ノルマがキツいので転職した」が同率6位となりました。
テレアポのようなこちらから電話をかけるコールセンターの場合、オペレーターにノルマが課されることも。
そのため「営業電話がイヤ」「ノルマがプレッシャーになる」などの理由で転職を考える方も多いでようです。
「インバウンド(受信業務)だったら続けられたと思うが、アウトバウンド(発信業務)に担当替えになったので転職した」という体験談もありました。
コールセンターには、お客様からの電話を受ける「インバウンド」とお客さまに電話をかける「アウトバウンド」の2種類があります。
アウトバウンドはいわゆる営業電話なので、ノルマがある職場も少なくありません。
ノルマがつらい方は、「お問い合わせセンター」「申込み窓口」といったインバウンドのコールセンターを選びましょう。
コールセンターから異職種への転職理由同率6位 引越しのために転職した
- 結婚を機に引っ越し、職場が遠くなったから(20代 女性)
- もともとコールセンター業務を志望しておらず、家族の転勤を機に転職した(40代 女性)
同率6位の3つめは「引越しのために転職した」。
Uターンや結婚などで勤務地が遠くなったという、やむを得ない事情で転職した人たちです。
引越し先でコールセンター勤務を選ばなかった理由は「もともとコールセンター希望ではなかった」「コールセンターの前に働いていた職種に戻った」などでした。
コールセンターで働いていた期間の平均は「2年5ヶ月」
コールセンターから異職種へ転職した経験がある人に「コールセンターでの勤続期間」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
コールセンターで働いていた期間の平均は「2年5ヶ月」となりました。
期間別で見ると「6ヶ月以内に辞めた人(40人)」が最も多くなっています。
「コールセンターは入れ替わりが激しい」というイメージを裏付けていますね。
ただ短期間で転職した人の中には、「もともと短期契約だった」というケースも。
そのため必ずしも「コールセンターが嫌になって短期間で離職した」とは限りません。
また5年以上勤務した人も13人と多数。
「15年間勤務した」「30年間勤務した」という人もおり、働きやすいコールセンターやコールセンターに向いている人も存在することがわかります。
コールセンターからの転職先ランキング
コールセンターに何らかの不満があって転職を決めた人は、いったいどんな仕事に就いたのでしょうか。
コールセンターから異職種へ転職した経験のある150人に「転職先」を聞いてみました。
1位は「事務・受付(62人)」、2位が「接客・販売職(36人)」という結果に。
上記の2職種で全体の65%以上を占め、3位以降を大きく引き離しました。
「事務・受付」は、コールセンター業務と共通する「電話応対」や「パソコン作業」などがありながら、コールセンターのような「頻繁なクレーム対応」や「営業電話」はありません。
そのため、「クレーム対応のない座り仕事やオフィスワークをしたい」という人におすすめです。
一方「接客・販売職」は、コールセンターで身につけた「会話力」や「コミュ力」「ビジネスマナー」が活かせます。
電話越しではなく対面で接客したいという方にもおすすめですよ。
コールセンターで身についた他の職場で活かせるスキル7選
コールセンターから異職種へ転職した人に「コールセンターで身についた他の職場でも活かせるスキル」を聞いてみました。
コールセンターからの転職を考えている人は、転職先を決める際や、転職活動時のアピールポイントを考える際の参考にしてみてください。
1位になったのは「コミュニケーションスキル(63人)」です。
2位「言葉遣い・マナー(57人)」、3位「電話応対スキル(40人)」と続きます。
以降、4位「クレーム対応能力(24人)」、5位「伝わりやすい話し方(18人)」、同率6位「OAスキル(8人)」「メンタルが強くなった(8人)」の結果となりました。
「話すこと」「聞くこと」に関わるスキルを挙げた人が多くなっていますね。
転職理由では「コールセンターではスキルが身につかないから」という回答も多くありました。
しかし、コールセンターで得たスキルが他の職場でも役立っていると感じている人も多いとわかります。
では具体的な回答を紹介します。
コールセンターで身についた他の職場で活かせるスキル1位 コミュニケーションスキル
- さまざまな人と関わってきたため、コミュニケーションスキルは生かせると思います(20代 女性)
- お客様とのコミュニケーション能力、傾聴力が身につきました(30代 男性)
- 対話相手の話を傾聴できるようになったことと、職場仲間との協調性スキル(50代以上 女性)
1位は「コミュニケーションスキル」です。
とくに「聞く力」「傾聴力」を挙げた人が目立ちました。
コールセンターでは、お客様の困りごとやニーズを正確に聞き出す必要があります。
そのため傾聴力が鍛えられるのでしょう。
なおコミュニケーションスキルは、他の職場での接客はもちろん、同僚との関係づくりにも役立ちます。
コミュニケーションスキルは、働くうえで必須のスキルです。
どんなに仕事ができる人でもコミュニケーションがうまくとれないと、相手に不快感を与えたり、誤解されたりと損をすることが多いからです。
コールセンターで得たコミュニケーションスキルは、働くうえで大きな強みとなるでしょう。
コールセンターで身についた他の職場で活かせるスキル2位 言葉遣い・マナー
- 敬語の使い方(20代 女性)
- より正しい日本語を使えるようになった(30代 女性)
- 丁寧な言葉遣い(40代 男性)
2位は「言葉遣い・マナー」です。
コールセンターでは「正しい日本語の使い方(敬語など)」や「ビジネスマナー」が身につきます。
正しく丁寧に話せれば、採用面接はもちろん「上司」「同僚」「顧客」からも好印象をもってもらえるでしょう。
どんな職場でも、あるいはプライベートでも、活かせるスキルですね。
「正しい言葉使い」は頭ではわかっていても、瞬時に口にするのは難しいもの。
コールセンターで日常的に正しい言葉使いをしていた人なら、どんな人とでも自信をもって話すことができるでしょう。
秘書や受付など、立場が上の方や顧客と話す機会が多い仕事も向いているかもしれませんね。
コールセンターで身についた他の職場で活かせるスキル3位 電話応対スキル
- 電話を何十件もかけていたので、電話対応は全く戸惑わなくなりました(20代 男性)
- 電話応対は店舗業務でも発生するので、とても役にたっています(30代 女性)
- 電話対応は、多くの職場で役に立つと思いました。上司やお客様からも、電話対応が良いと褒められます(40代 男性)
3位は「電話応対スキル」。
「言葉遣い」や「取り次ぎ方」など全て含めた電話応対スキルです。
最近は、チャットやLINE、メールなどで連絡を済ませる人が多くなっています。
そのため、電話応対に苦手意識をもつ人が増えているとも言われます。
ですから「電話応対が苦にならない」というだけで、頼もしく思われそうですね。
コールセンターで働いていた人のなかには「電話の取り次ぎくらい朝飯前」という人も多いでしょう。
「電話応対がスムーズにできる」というのは、電話が苦手な人にとっては羨ましいスキルです。
コールセンターで身についた他の職場で活かせるスキル4位 クレーム対応能力
- クレーム対応が怖くなくなる(30代 女性)
- クレーム処理、対応が上手くこなせる(40代 男性)
- 多少のクレームや突発的な問題に対して、冷静に対応できるようになった(50代以上 女性)
4位にランクインしたのは「クレーム対応能力」でした。
コールセンター勤務で培った「クレームへの冷静な対応力」や「謝り方」が役立っている人も多数。
やはり場数を踏んでいる人は強いですよね。
クレームが皆無の会社はないでしょうから、どの職場にいってもクレーム対応能力は活かせそうです。
「相手の心情を理解する」「解決策や代替案を提示する」といったクレームへの対処法は、同僚や上司・顧客との関わりや、顧客との折衝の際にも役立つスキルですね。
コールセンターで身についた他の職場で活かせるスキル5位 伝わりやすい話し方
- 丁寧で分かりやすい話し方(30代 男性)
- 話すスピードや、聞き取りやすい声のトーンなど(30代 女性)
「伝わりやすい話し方」が5位となりました。
「抑揚」「話すスピード」「発音や滑舌」など、喋り方のスキルですね。
声や喋り方を変えることで、相手に与える印象も変わります。
感じのよい話し方を身につけていれば、仕事が対面か非対面かを問わず役立ちます。
コールセンターで働いていた方の中には、「分からない人に対して分かるように説明する」「相手に合わせて話し方を変える」といったことを意識してきた人も多いのはないでしょうか。
そういった相手に伝わりやすい話し方は、接客業務に転職する際も、上司や同僚と会話をする際も役立ちます。
コールセンターで身についた他の職場で活かせるスキル6位 OAスキル
- PC入力のスキル(30代 女性)
- 話しながらの履歴入力でタイピングが速く正確になり、新しいツールを複数使用することに抵抗がなくなります(40代 男性)
「OAスキル」が6位。
コールセンターでは、話しながら通話内容をタイピングする場面もあります。
そのため、タイピングを早く正確に行う能力が鍛えられるのですね。
文字入力やデータ入力が多い職場に転職すれば、かなり役立つと考えられます。
オフィスワークであればどんな職種でもパソコン作業が中心ですから、パソコン操作に苦手意識がないことは大きな強みになるでしょう。
コールセンターで身についた他の職場で活かせるスキル同率6位 メンタルが強くなった
- 多少怒られても動じない「鋼の心」を手に入れたと自負しています(20代 女性)
- クレーマーの話を聞き流す術が身についたので、ストレスを抱えすぎずにすむ(30代 女性)
同率6位は「メンタルが強くなった」でした。
コールセンターで「悪質なクレーム」「多種多様なお客様への対応」を経験し、メンタルが鍛えられたという人も。
どんな職場でも「理不尽なこと」「落ち込んでしまうこと」は起こりえますから、精神力や忍耐力は役立ちますよね。
ストレスに溢れた現代社会において、メンタルの強さは何よりも重要です。
また、ストレスになる出来事や他人のネガティブな言葉を上手に受け流せる「スルースキル」も非常に役立ちますよ。
コールセンターから異職種への転職で失敗しないためのコツ3つ
コールセンターから異職種への転職を目指す方へ、失敗しないための3つのコツを紹介します。
コールセンターから異職種への転職で失敗しないためのコツ1.コールセンターの仕事と共通点がある転職先を狙う
コールセンター以外の仕事に転職する場合でも、何かしらコールセンターの仕事と共通点がある仕事を選びましょう。
例えば、次のような仕事です。
- 「事務職・受付」/デスクワーク、電話応対、案内や対応などを行う
- 「接客・販売」/商品やサービスの知識を持って消費者に対応する、クレーム対応
実際、今回のアンケートでも、『コールセンターからの転職先』を質問したところ、「事務・受付」「接客・販売職」が約65%を占めました。
前職で共通する仕事を経験していれば、企業側も即戦力を期待して採用する可能性があります。
あなた自身も、転職後も慣れた仕事を行えることで、新しい職場に早く馴染むことができるでしょう。
コールセンターから異職種への転職で失敗しないためのコツ2.ネガティブな志望動機をそのまま伝えるのは避ける
コールセンターからの転職を希望している人の中には、「ストレス」「成長できない」「人間関係」など、ネガティブな理由で違う職種への転職を希望している人も多いですよね。
ただ、「職務経歴書」や「面接」で、ネガティブな志望動機をそのまま伝えるのは避けましょう。
「ネガティブ思考なのかな?」「採用しても嫌なことがあればすぐに辞めるかもしれない」など、面接官に良い印象を与ず、採用されにくくなるからですね。
たとえば志望動機を伝える際、「クレーム対応がストレスで転職を希望しました」と回答したとします。
面接官から「当社で採用後、仕事にストレスを感じた場合どうしますか?」と質問され、回答に困ってしまうことが考えられることでしょう。
どの職場でも「ストレス」はつきものなので、以下のようなポジティブな内容に言い換えて伝えましょう。
「対面のほうが、サービスの詳細などがもっと伝わりやすいのではないかと思い、直接お客様と関われる接客業の仕事を希望しました。」
コールセンターから異職種への転職で失敗しないためのコツ3.ポータブルスキルをアピールする
コールセンターから異職種への転職のコツ3つめは、『ポータブルスキル』をアピールすることです。
ポータブルスキルとは、業種や職種が変わっても通用する「持ち運び可能な能力」のこと。
ポータブルスキルはコールセンターの仕事でも身につくスキルです。
実際に、『コールセンターで身についた他の職場でも活かせるスキル』の質問では、次のポータブルスキルに該当する回答がたくさん集まっています。
- コミュニケーションスキル
- クレーム対応能力(ヒアリング能力・忍耐力)
- 伝わりやすい話し方など
ポータブルスキルをアピールできる人は、仕事探しの幅も広がり、転職を有利に進められます。
上記以外に電話対応のスキルも磨けますが、異職種へ転職する際の有利なアピールポイントとまではなりません。
たとえばアパレル販売の仕事といった場合、「電話対応に自信があります」とアピールするよりもお客様との対応を求められたりします。
また中途採用の場合、ポータブルスキル重視の採用を行う企業もあります。
協調性をもって仕事をしてくれるため、新しい職場にうまく職場にも馴染んでくれやすいことが期待できるからです。
キャリアの棚卸しを行う際は、自分にはどんなポータブルスキルがあるのか把握してみてください。
コールセンターからの転職でおすすめの転職サイト3選
編集部が独自に選んだ、コールセンターから他の職種に転職する際に使える転職サイトを3つ紹介します。
【リクナビNEXT】幅広い職種の求人が豊富な大手転職サイト
いろんな職種の求人情報をチェックして、自分に合った仕事を見つけたい人には、リクナビNEXTは使えるサービスです。
「営業」「事務」「販売」といったコールセンター経験が活かせる職種をはじめ、「IT」「建築」「医療・福祉」など、幅広い職種の求人を掲載しているリクナビNEXT。
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グッドポイント診断の診断結果は自己PRのブラッシュアップに使えるほか、応募時に企業に送付してアピールすることも可能。
リクナビNEXTは登録しておいて損はない転職サイトです
- 幅広い職種の求人が豊富
- 「職種未経験歓迎」の求人アリ
- 本格的な自己分析ツール
【マイナビ転職】適性診断で自分に合った仕事が見つかる
「コールセンターから異職種に転職したいけど、どんな仕事が自分に合うのか分からない」という人には、マイナビ転職は使えるサービスです。
マイナビ転職には、会員限定の『適性診断』という仕事の適性を診断してくれるサービスがあります。
自分に合う仕事だけでなく、「自身の強み・弱み」や「仕事選びの基準」などもわかるので、転職活動にも活かせます。
また、転職サイトでは珍しい、プロによる『履歴書添削』や『面接対策』などがあるため、転職経験がない人にも心強いですよ。
さらに「マイナビ転職にしか掲載されていない求人」が多数あるので、ほかの転職サイトより有利に転職を進められるメリットもあります。
- 会員限定の『適性診断』あり
- 『履歴書添削』や『面接対策』を受けられる
- マイナビ転職にしか掲載されていない求人多数
【エン転職】転職後の支援があるから異職種へも挑戦しやすい
「コールセンター以外で働いたことがないから、仕事を続けられるか自信がない」という人には、エン転職が使えます。
なぜなら、入社後3年間にわたってサポートを行うサービスがあるからですね。
なかでも心強いのが、無料の研修講座『エンカレッジ』で学べることです。
不足している知識やスキルを補えるので、転職後の不安も解消できますよ。
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- 6年連続でオリコン顧客満足度No.1(※2018-2023年オリコン顧客満足度調査 転職サイト第1位)
コールセンターからの転職でおすすめの転職エージェント3選
続いて、編集部が独自に選んだ、コールセンターから他の職種に転職する際におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。
【doda】漠然とした理由で始める異職種転職もしっかりサポート
「コールセンターの仕事は将来性がなさそう」「違う職種への漠然とした憧れがある」などの理由で転職を考えている人が活用できるのは、dodaです。
転職はしたいものの、志望動機や転職理由が曖昧な状態では、転職活動はなかなかうまくいきません。
しかし、dodaのキャリアカウンセリングを受ければ、「自分の強み・弱み」「異業種で生かせる経験」が整理できます。
実際に明確なキャリアビジョンのない人や、ネガテイブな転職理由で転職活動をはじめた人も、dodaを利用して転職に成功しています。
多種多様な業界・職種の求人を保有しているので、コールセンターでの経験を活かせる仕事も見つかりやすいですよ。
札幌から福岡まで全国に拠点があり、平日夜や土曜日も営業しているので、就業中でも利用しやすい嬉しいポイントも。
転職ノウハウコラムも豊富で、「業界・職種ごとの転職市場予測」も掲載されているので、まずはdodaのサイトにアクセスして、気になる業界の情報をチェックしてみてくださいね。
- キャリアカウンセリングに強みあり
- 未経験者の支援を得意とするアドバイザーが在籍
- 多種多様な業界・職種の求人を保有
【ハタラクティブ】20代若手・未経験の転職支援に強い
非正規でコールセンターの仕事をしている人や、キャリアチェンジしたい若手に使えるのが、ハタラクティブです。
ハタラクティブの利用者の9割以上は20代の若年層。(※2020年5月時点)
「未経験可」の求人を多数扱っていて、利用者の3人に2人が正社員経験のない状態から就職・転職に成功しています。
つまり、経験のない職種や業界への転職にも強いというわけですね。
ハタラクティブの求人は、実際に取材をして得た情報から、一人ひとりにあった求人を紹介してくれます。
求人は大手企業から安定性の高い中小企業までさまざま。
採用には、経歴よりも人柄を重視する企業が多いので、コールセンター勤務という経歴に自信のない方にもおすすめです。
80%以上の高い内定率(※)をもっているので、20代でコールセンターから転職を目指している人はぜひチェックしてくださいね。
- 20代若手や正社員経験ナシの就職・転職を得意としている
- 取材をもとに一人ひとりに合った求人を紹介してくれる
- 内定率は80%以上(※)
※2022年2月~2022年4月時点の面接実施した求職者数のうち、内定が出た求職者の割合
【リクルートエージェント】異職種転職を目指しやすい実績No.1エージェント(※)
コールセンターからの異職種転職を目指す人が押さえておきたい転職エージェントは、リクルートエージェントです。
リクルートエージェントは、転職実績No.1の転職エージェント。(※)
異業種や異職種への転職を目指す利用者も多く、未経験分野への転職をサポートしてきた実績があります。
異職種へ転職をする場合、職務経歴書の書き方や面接準備に悩むこともしばしば。
しかし、リクルートエージェントで応募書類の添削や面接のアドバイスを受ければ、内定の確率もグンと高くなりますよ。
各業界に精通したキャリアアドバイザーによる一貫サポートもあるため、希望の職種が決まっている人は、ぜひ相談してみてくださいね。
- 業界トップの転職実績(※)
- キャリアドバイザーの対応・アドバイスが高評価
- 未経験分野への転職支援にも対応
厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および4ヵ月以上の有期雇用の合計人数(2021年度実績を自社集計)2022年6月時点