あなたは通勤電車の中で何をして過ごしていますか?
読書したり寝たりしている人もいますが、多いのは「スマホを見ている」という人ではないでしょうか。
周りの人がスマホで何をしているのか、ちょっと気になりますよね。
伊藤 陽介
今回は電車通勤をする500人にアンケートを実施し「通勤中にスマホでしていること」や「よく使うアプリ」について調査しました。
- 調査対象:通勤に電車を利用している人
- 調査日:2021年3月10日~11日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人(女性319人/男性181人)
電車通勤中にスマホを利用する人は93.8%
電車通勤中にスマホを利用するか聞いたところ、75.8%が「よく利用する」、18.0%が「たまに利用する」と回答。
実に9割以上の人が、通勤中にスマホを利用していることがわかりました。
反対にスマホを「ほとんど利用しない」「全く利用しない」という人は6.2%しかおらず、とても少ないですね。
電車内で手持ち無沙汰になると、無意識にスマホに手が伸びてしまう人もいるのではないでしょうか。
車内でのスマホ利用に関する制限はとくにありませんが、マナーは守るようにしましょう。
通勤時間は乗客も多く、スマホのマナー違反はトラブルのもとになるからですね。
なかでもとくに注意したいのが、以下の3点です。
- 通話はしない
- 音は出さない
- 満員電車内では使わない
通勤中に、仕事の関係先や子どもの通う保育園から電話がかかってくると出たくなりますが、車内での通話はマナー違反。
「車内での通話はご遠慮ください」というアナウンスも流れていますよね。
また、スマホを使ってゲームや動画、音楽を楽しむ人は音声をオフにしたりイヤホンを使ったりして音漏れしないようにしましょう。
ぎゅうぎゅう詰め状態の満員電車の中で、立った状態でスマホを使わないことも大切です。
スマホが周囲の人に当たったり、操作する際に肘などが隣の人にぶつかることも。
さらに、カメラ撮影やスクショのシャッター音も周りに不快感を与えたり、怪しまれたりもしかねないので車内ではやめておきましょう。
お互いが気持ちよく車内で過ごせるように、通勤電車でのスマホの使い方には気を付けてください。
【500人に聞いた】電車通勤中にスマホでしていること
次に「電車通勤中にスマホで何をしているのか」を質問、回答いただきました。
回答数の多かった上位10位までをランキングで紹介しています。
1位「SNSの閲覧や書き込み(199人)」、2位「ニュース・天気をチェック(194人)」と答えた人が圧倒的に多くなりました。
3位以下には「スマホゲーム(92人)」、4位「メッセージやメールのやりとり(70人)」、5位「お小遣い稼ぎ・副業(54人)」などがランクイン。
以降、6位「動画の視聴(49人)」、7位「音楽・ラジオを聴く(40人)」、8位「電子書籍・漫画を読む(37人)」、9位「ショッピングや下調べ(20人)」、10位「お気に入りのサイトを見る(18人)」の結果に。
全体的に、通勤時間にSNSやニュースサイトを使って情報収集している人の多いことが見受けられます。
なお「スマホでしていることはない」と答えた人は22人でした。
それでは、各ランキングの詳細とあわせて具体的な回答を紹介していくので確認していきましょう。
【500人に聞いた】電車通勤中にスマホでしていること1位 SNSの閲覧や書き込み
- Instagramで芸能人の投稿を見る(20代女性、片道40分)
- FacebookやTwitterをいじり、会う人との話のネタ探し(30代男性、片道60分)
- ツイッターの検索機能で保有株や監視銘柄の会社名を入力し、見知らぬ人の株のつぶやきを読んだりします(30代女性、片道40分)
「通勤電車の中で、スマホを使ってSNSの閲覧や書き込みをしている人」が199人で1位でした。
投稿したり、知り合いや有名人の投稿をチェックしたり、タイムラインやストーリーを追ったりしている人が多数。
「会話のネタ探し」や「投資情報の収集」など、「楽しむ」以外の目的を持ってSNSをチェックしている人もいました。
【500人に聞いた】電車通勤中にスマホでしていること2位 ニュース・天気のチェック
- 最新のニュースのチェック(30代女性、片道50分)
- 株価のチェック、ニュースの閲覧(50代男性、片道30分)
1位(199人)と僅差の2位(194人)にランクインしたのは、「ニュース・天気をチェックしている」でした。
若い世代では新聞を購読していない人も多いですし、最近は電車内で紙の新聞を読んでいる人も少ないのではないでしょうか。
ニュースサイトやポータルサイトを利用し、通勤時間中にスマホで手軽にニュースを確認している人が多いとわかります。
【500人に聞いた】電車通勤中にスマホでしていること3位 スマホゲーム
- ゲームのレベル上げ(20代男性、片道60分)
- スマホゲームのログインボーナス回収(40代男性、片道35分)
「スマホゲームをしている」という人が3位(92人)で、2位(194人)とは大きく差が開きました。
最近では、短い時間でサクッと楽しめるゲームも多数リリースされていますよね。
そのためか、電車に乗っている時間が10分や15分と短い人からも「ゲームしている」という回答が寄せられました。
【500人に聞いた】電車通勤中にスマホでしていること4位 メッセージ・メールのやりとり
- 仕事のメールの確認(30代女性、片道40分)
- 友達へのメールやLINE送受信(40代女性、片道20分)
「メッセージやメールのやりとり・返信をしている」という人が4位。
プライベートのほか、仕事用のメールをチェックしている人も。
「朝はニュースをチェックし、夜は家族とLINEしている」という回答もありました。
【500人に聞いた】電車通勤中にスマホでしていること5位 お小遣い稼ぎ・副業
- アンケートモニターやクラウドソーシングで副業をしています(30代男性、片道80分)
- クイズに答えてポイントを集める(40代男性、片道10分)
5位は「アンケート回答でポイントを稼いだり、副業をしている」という回答でした。
通勤時間を利用し、アンケートやクイズに答えてポイントをもらう「ポイ活」や、クラウドソーシングサイトでの仕事をしている人も多いとわかります。
スマホでライティングしているという人もいました。
【500人に聞いた】電車通勤中にスマホでしていること6位 動画の視聴
- YouTubeでお笑いの動画を聞いて楽しい気分に!(30代女性、片道8分)
- 動画で、その時仕入れたいスキルの勉強(50代女性、片道55分)
6位はYouTubeやNetflixなどで「動画を観ている」です。
楽しめる動画を観ている人もいれば、勉強のために動画を視聴している人もいました。
「動画」と答えた人の片道の通勤時間は、10分以内から1時間以上までさまざまでした。
【500人に聞いた】電車通勤中にスマホでしていること7位 音楽・ラジオを聴く
- YouTubeで音楽探したりしてます(30代女性、片道30分)
- 音楽やポッドキャスト番組を聴く(40代女性、片道40分)
通勤電車内でしていること7位は、「音楽やラジオを聴く」でした。
「音楽を聴きながらInstagramを閲覧」「音楽を聴いて、ニュースを読む」という回答もありました。
スマホで「音楽を聴きながら、他のこともしている」という人は多そうですね。
音楽ではなく「英語音声を流している」という人もいました。
【500人に聞いた】電車通勤中にスマホでしていること8位 電子書籍・漫画を読む
- ネット小説を読む(10代女性、片道30分)
- 漫画アプリを使って漫画を読む(20代男性、片道30分)
電子書籍やネット小説を読んだり、漫画を読んでいる人が37人で8位。
複数の漫画アプリを使っている人もいました。
スマホ一台でたくさんの作品が読めるので、通勤時間が長くても退屈しませんね。
【500人に聞いた】電車通勤中にスマホでしていること9位 ショッピングや下調べ
- 通販サイトを見ています(20代女性、片道5分)
- ネットショッピングしたり、購入したいものの口コミを調べる(40代女性、片道25分)
ネットショッピングをしたり、興味がある商品について調べたりしている人が20人で9位。
具体的に見ているのは、「通販サイト」「フリマサイト」「欲しい商品の公式サイト」など。
なお「ショッピングや下調べをしている」と回答した20人のうち、19人は女性でした。
【500人に聞いた】電車通勤中にスマホでしていること10位 お気に入りのサイトを見る
- ブックマークしているブログのチェック(20代女性、片道20分)
- 掲示板などを見る(30代女性、片道10分)
10位は「お気に入りのブログやサイト、掲示板をチェックしている」でした。
「お気に入り」とは少し違いますが、「行きは自社サイトを閲覧している」という人もいました。
電車通勤をしている人は、通勤車内での時間を有意義に使いましょう。
「平成28年社会生活基本調査の47都道府県ランキング」によると、1日あたりの通勤時間の全国平均は1時間19分。
週5日勤務の人なら1週間に約6時間40分は通勤に使っている計算になるわけで、車や自転車のように運転の必要がない電車通勤の場合、何もせず過ごすのはもったいないとも言えます。
例えば、自宅だとダラダラ見てしまうSNSは、通勤電車内に限定するといったやり方は有意義な時間の使い方と言えるのではないでしょうか。
駅についたら見るのをやめられるので、ついついSNSに時間を割いてしまう人は車内で投稿やチェックを済ませてしまいましょう。
仕事に行くのが憂鬱な人は、音楽や動画で、リラックスしたりモチベーションを上げるのもいいかもしれません。
副業を希望している人には、クラウドソーシングで、アンケートやライティングの作業をするのもおすすめ。
ただし、長時間のスマホ利用は「脳疲労」を引き寄せるとも言われています。
集中力や記憶力に影響が出ている人は、スマホを使わずボーッと電車に乗る日も作ってみてください。
電車通勤中に利用しているアプリ
通勤電車内で主に利用しているアプリを聞いたところ、1位「Twitter(148人)」、2位は僅差で「Instagram(142人)」でした。
3位に「Yahoo!(131人)」、4位「LINE(87人)」、5位「Google(75人)」と続きます。
以降、6位「You Tube(48人)」、7位「SmartNews(24人)」、8位「クラウドワークス(20人)」、9位「Facebook(17人)」、10位「Yahooニュース(14人)」の結果に。
ランキング結果を見ると、SNSアプリが多く利用されているとわかります。
電車内でニュースや天気予報をチェックしている人も多いことから、ニュース関連のアプリもよく利用されていました。
ゲームアプリや電子書籍・マンガアプリは票が割れたため、10位以内にはランクインならず。
ゲームアプリでは12位にツムツム、16位にモンスターストライク(モンスト)が入っています。
電子書籍・マンガアプリでは、Kindleが17位、LINEマンガとピッコマが同率18位でした。
なお「主に使うアプリがない」と回答した人は30人でした。
使わなくなったアプリのチェックや削除を電車通勤中に行ってみてはいかがでしょうか。
今回ランクインしたアプリは、世界中で使われている人気アプリが中心で、知名度も高いです。
ただ、「とりあえず入れてみたものの全然使っていない」というアプリも結構あるはずです。
アプリを削除すれば容量も軽くなり、使いたいアプリが見つけやすくなるメリットもあるので、ぜひ定期的にダウンロードしたアプリを見直してみてください。
調査総括
調査結果への総括としては、男女500人を対象にアンケートを行ったところ、通勤電車の中でスマホを利用している人は93.8%。
具体的には、スマホで「SNSの閲覧や投稿」「ニュースをチェックしている」という人が多数でした。
使っているアプリのランキングでは、TwitterやInstagramなどのSNSアプリが上位にランクイン。
手軽に情報収集したり、メディアに触れたりできるスマホは、手持ち無沙汰になりがちな電車通勤の強い味方といえます。
ただ電車内でのスマホ使用については「ぎゅうぎゅうの満員電車でスマホを触っている人が迷惑」「操作音や音漏れが気になる」という意見も。
通勤電車内でのスマホ利用時にはマナーを守って、楽しく充実した通勤時間にしましょう。