- 家にいるのだから、楽なコーディネートでいたい
- でも、急遽オンラインでの打ち合わせが入るかもしれないし…
- 結局、リモートワークやWeb会議には、どんな服装が正解?
そう悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
社風や社内マナー、カメラ映えなどを考えはじめると、あれこれ迷ってしまいますよね。
そこで今回は、働く女性500人にアンケートを行い、「リモートワーク中にどんな服装やメイクをしているのか」を調査しました。
【調査概要】
- 調査対象:リモートワーク経験がある女性
- 調査日:2021年2月18日~19日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 年代:30代 44.6%/20代 25.4%/40代 21.8%/50代 7.2%/10代 0.6%/60代以上 0.4%
アンケート結果に対して、株式会社オフィスリブラ代表取締役の上松恵子氏から監修者としてアドバイスいただきました。
株式会社オフィスリブラ
代表取締役 上松恵子氏
岐阜県岐阜市にて、働き方改革・女性活躍支援を中心に、社員1人ひとりのワークライフバランスを実現し、利益が上がり社員が働きたくなる組織づくりを支援している。
チームビルディングの手法と自身の体験を活かした研修やコンサルティングに定評がある。
特にリモートワークに関しては、通算6年、計2社でのリモートワークを経験。2020年度は250日以上のテレビ会議・オンライン研修を経験している。自身も2020年度に、試行錯誤の上、メイクをこれまでと変えた経験も持つ。
女性がリモートワーク時に着る服装は?
女性500人にリモートワーク時の服装を聞いたところ、部屋着・スウェット・ワンマイルウェアなどの「カジュアルスタイル」が49.4%で、約半数という結果に。
ジャケットは着用しないなど、「出社時よりややカジュアル」な人も4割を超え、43.2%でした。
「出社時と同じ服装」という人は7.4%で、少数派です。
カジュアルな服装を選んだ理由
カジュアルな服装を選んだ理由となります。
- 誰に見られるわけではないので、部屋着の方がリラックスして仕事ができます(20代)
- 子どもがいるため、すぐ家事にうつれるように(30代)
- 着替えるのが面倒。洗濯物が増える(40代)
部屋着やワンマイルウェアなどのカジュアルスタイルで仕事をしている人がほぼ半数。
「きっちりした服を着たり洗濯したりするのが面倒」「楽だから」という意見が多数寄せられました。
「トータルで時短になる」という声もありました。
オンオフの切り替えに「きちんとした服」が必要ない人なら、Web会議がない日はカジュアルが楽でいいですよね。
出社時よりややカジュアルな服装を選んだ理由
出社時よりややカジュアルな服装を選んだ理由となります。
- かっちりした服装を家でするのは疲れるが、カジュアルにしすぎると急なオンライン会議などがあったときに困るから(20代)
- 部屋着だと気合が入らないため、外に出てもおかしくない格好になって作業をしている(30代)
- リラックスして仕事が出来るから(40代)
部屋着やパジャマではないけれど、「普段の仕事着よりはカジュアルな服」を選択している人が4割を超えました。
カジュアルスタイルで過ごせれば心も身体も楽ですが、カジュアルすぎると急なWeb会議が入ったときに慌てますし、気分の切り替えが難しい場合も。
気分の切り替えのためや、急な会議や外出に備えて、「部屋着からは着替える」という人が多いようです。
出社時と同じ服装を選んだ理由
出社時と同じ服装を選んだ理由となります。
- 仕事モードにスイッチを切り替えるために、あえて出社時と同じ服装をしています(20代女性)
- 基本的に出社時に服装の指定がなく、出社の有無に関わらずカジュアルな服を着ているため(30代)
- 会社でドレスコードが決められていて、リモートでも守る必要があるから(40代)
リモートワークでも出社時と同じ服装をしている人からは、出社時と同じ服装にすることで「仕事モードに切り替えたい」という回答が目立ちました。
また、予定外の急なWeb会議に備えて、出社時と同じ服装をしている人も。
「リモートでもドレスコードを守るのが会社のルール」「普段の出社時からカジュアルスタイルだから、在宅勤務でも服装は変わらない」という意見もありました。
「カジュアル」「出社時よりややカジュアル」を合わせると90%以上となり、リモートワークによって一気にカジュアル化が進んだ結果がわかりますね。
リモートワーク時の服装については、社内のルールは前提として、「リモートワークでも、生産性が下がらず仕事をすることができる」ことが重要です。
そのために、ご自身がリラックスした服装の方が作業は円滑に進むのか?仕事モードに切り替えた方が集中して仕事ができるのか?まずはご自身のタイプを知ることから始めましょう。
女性がWeb会議時に着る服装ランキング
続いて、女性がWeb会議(オンライン会議)の際に着る服装はどうしているのか聞くと、回答は以下の結果となりました。
回答数の多い順にランキング形式でご紹介。
「上半身だけを出勤時のようにきちんとした服・きれいめの服(250人)」と、ピッタリ半数にのぼりました。
次ぐ2位は、「全身スーツやオフィスカジュアル(127人)」。
3位「普段着(外出できる服装)(54人)」、4位「上半身のみ普段着(35人)」、5位「部屋着(19人)」、6位「デザインや色にこだわったトップス(12人)」と続きます。
ランキングの結果から、リモートワークであっても、オフィスと同等の服装で仕事をしている女性が多いとわかります。
では各ランキングの詳細とあわせて具体的な回答をご紹介。
1位 上半身のみスーツorオフィスカジュアル
- カメラに映る上半身のみ、シャツにジャケットを羽織っています(20代)
- 上半身だけスーツです。下はスエットだったりします。立ち上がれないですが…(30代)
- カメラに映る上半身はオフィスカジュアルなブラウスなど、下半身はスウェットなどを着ている(40代)
1位は「上半身のみスーツorオフィスカジュアル」となります。
カメラを意識して、上半身だけ「出勤時・出勤時に近い服装」「きちんとした、きれいめの服装」をしている人がほぼ半数となりました。
回答数が多かった具体的な上半身アイテムは「ジャケット」「シャツ・ブラウス」「きれいめニット」など。
ボトムスは「パジャマのまま」「部屋着」「楽なスウェットやデニム」などにしている人が多数でした。
2位 スーツorオフィスカジュアル
- ビジネスカジュアルで、ジャケットを必ず羽織ります(20代)
- オフィスカジュアルが多いです。カメラの前で立つ可能性を考えて、念の為下半身もそれらしい格好をします(30代)
- スーツ。もしくはスーツと同等のきちんとした印象を与えるワンピース(40代)
2位は「スーツorオフィスカジュアル」です。
上半身だけではなく全身を「出勤時・出勤時に近い、きれいめの服装」にするという人も多くなりました。
中には、「時計やアクセサリーまでしっかりつける」という人も。
ボトムスにも気を使う理由としては、「カメラの前で立つ可能性があるから」などがあげられました。
3位 普段着(外出できる服装)
- オフィスカジュアルよりややカジュアルめな格好。万が一下もみえてると恥ずかしいので上下(30代)
- 休みの日にスーパーとかに行く時のような格好。パーカーとジーパンとか(40代)
- ややカジュアルな服装で、上半身だけではなく下半身もすぐにそのまま外出できるような服装(50代)
普段着(外出できる服装)が54人で3位。
「もともと出社時もカジュアルなので、Web会議でも同じような服装」という回答も複数寄せられました。
また、「社内会議ではカジュアルだが、社外の人との会議はきれいめな服にする」と、Web会議の相手によって服装を変えている人もいました。
4位 上半身のみ普段着
- 上半身はカジュアルな私服。下半身は部屋着(20代)
- 元からカジュアルな服装でOKな会社だったので、部屋着ではないまでも、上半身だけ普段着に着替えます(30代)
「上半身のみ普段着」35人で4位でした。
下は部屋着のまま「上半身だけ、カジュアルすぎない普段着」に着替える人もいることがわかります。
ボトムスがきれいめだとシワが気になりますし、スキニーパンツなどだと苦しくなってしまうときもあります。
そのため、極力ボトムスは気軽で楽な服にしておきたいという意図が伺えますね。
5位 部屋着
- 部屋着で化粧はせず、マスクのみ着用して顔だけ映るようにしています(30代)
- オンライン会議でカメラを使わない社風のため、部屋着(40代)
5位は「部屋着」となりました。
会議時でも全身を「部屋着、パジャマ、ワンマイルウェア」の状態にしている人からは、「Web会議でもカメラは使わず、音声だけだから」の声が多く寄せられました。
カメラを使う場合でも、服は極力画面に入らないように工夫しながら、部屋着で参加する人もいました。
6位 デザインや色にこだわったトップス
- トップスを、華やかなレースや首元のデザインが凝ったものにしています(30代)
- 顔色がよく見える丸首のセーター(40代)
- 映る上半身は髪の色などなどにあわせたものにしている(50代)
6位は「デザインや色にこだわったトップス」です。
トップスの「かっちり」「カジュアル」といったテイストに関わらず、デザインや色にこだわっている人もいるとわかります。
具体的には、「カメラにうつる部分のデザインが凝ったトップス」「顔色が明るく見えるような色のトップス」などです。
画面に映ったとき寂しく見えないように工夫しているようです。
オンライン会議では、一緒に参加する上司や同僚、もしくはクライアントに安心感を持ってもらえるといいですね!
そのため、カメラに映る範囲は「出勤時・出勤時に近い服装」「きちんとした、きれいめの服装」であることは納得です。
ただし、カメラがオンのまま、立ち上がってしまって恥ずかしい思いをした」なんてことがないように、細心のご注意を!もしもの時のために、膝掛けなどを常備しておくと、立ち上がる必要があっても安心です。
また、普段よりも明るい色の洋服を選んだり、顔周りに明るい色のストールをすると、オンライン会議の時に映りが良くなるのでオススメです。
リモートワーク時のメイクはどうしている?
リモートワーク時のメイクはどうしているのかを質問したところ、次の結果となりました。
回答数の多い順にランキング形式で紹介します。
1位「Web会議のときだけメイクする(174人)」、ついで2位は「出社時より軽めにメイクする(137人)」の結果に。
3位「メイクはいつも通りする(105人)」、4位「メイクはしない(74人)」、5位「出社時よりしっかりめにメイクする(7人)」、6位「その他(3人)」と続きます。
リモートワークでも関係なく、「メイクをいつも通りする」「出社時よりしっかりめにする」と回答した人は合わせて112人で全体の2割ほど。
Web会議実施時を除き、リモートワーク中は基本的に「ノーメイク~軽め」で過ごしている女性のほうが多いとわかります。
具体的な回答をもとに、「メイクをする理由」「しない理由」をご紹介します。
1位 Web会議のときだけメイクする
- Web会議で映る時以外は、肌を休める意味もあってメイクをしていません(30代)
- ノーメイクだと私と認識されないのではないかと心配で、いつも通りです(40代)
- メイクアップはしたくないのですが、顔色が悪く見えたりするので、マナーとしてしています(50代)
1位は500人中174人が回答、「Web会議のときだけメイクをする」となりました。
Web会議で顔を見られるときのみ、「すっぴんを隠したいから」とか「マナーだと思うから」と、メイクする人が多数。
会議がない日にメイクをしない理由は、「肌を休ませたい」「面倒」「時間がもったいない」「化粧品代の節約」など。
Web会議のときでも「ファンデなしでアイメイクのみ」など、フルメイクはしない人もいることがわかりました。
2位 出社時より軽めにメイクする
- オンとオフを切り替える為、家にいても多少メイクをする(30代)
- 画面も小さくそこまで画質も良くないので、しっかりメイクしても分からないので、最低限(40代)
- 面倒でいつものメイクより薄めにしてしまうけど、いきなり会議となることもあるので、メイクはしている(50代)
2位は500人中137人が回答、「出社時より軽めにメイクする」となりました。
「出社時より軽めだけれど、メイクはする」という人が27.4%となりました。
「普段よりどれくらい軽いか」は、「ファンデーションはしない」「ファンデと眉毛だけ」「アイメイクと色つきリップだけ」など人それぞれ。
軽くでもメイクする理由としては、「オンオフを切り替えるため」「急な会議が入るかもしれないから」「ノーメイクだと乾燥が気になる」などが挙げられました。
3位 出社時と変わらずいつも通りメイクする
- 化粧をした方がモチベーションが上がるから。スイッチが入る気がする(20代)
- いつビデオ通話しても大丈夫な体制でいたいから(30代)
- だらしなくなりたくない。年齢的に、構わないと酷いことになってしまうのが嫌(50代)
3位は500人中105人が回答、「出社時と変わらずいつも通りメイクする」となりました。
いつも通りメイクをする理由は、「仕事モードに切り替えるため」「突然のWeb会議に備えるため」などでした。
「リモートワーク(Web会議なし)でも、出社時と同じ服を着る」ことの理由と似ています。
「Web会議なしでも、出社時と同じ服装」と答えた人のうち67.6%が、「メイクもいつも通りする」と回答しました。
4位 リモートワーク時にメイクはしない
- メイクのフィルター機能があり、簡単に化粧しているように見せてくれるから(20代)
- 化粧品代がもったいないから(30代)
- メイクが面倒くさいのと、その方が肌に良い気がするから(40代)
4位は500人中74人が回答、「リモートワーク時にメイクはしない」となりました。
「メイクはしない」と回答した人からは、「面倒」「もったいない」「ノーメイクの方が肌にいい」といった意見が寄せられました。
Web会議ツールに備わっているフィルター機能を活用し、すっぴんをカバーしているという人も。
フィルター機能つきの会議ツールなら、画面上で眉やリップにメイク効果をつけたり、顔色を良く見せたりできます。
5位 出社時よりしっかりめにメイクする
- 眉やアイラインはしっかりめに描く方が写りがいいから(20代)
- 自分の顔の映りが良くないと悲しくなるからです(30代)
- カメラ映えするように意識してメイクする(40代)
5位は500人中7人が回答、「出社時よりしっかりめにメイクする」となりました。
「出社時よりしっかりメイクをする」と答えた人は、Web会議でのカメラ映えを気にしていました。
カメラ越しにみた自分の顔に、「顔色が暗い!」とショックを受けた人もいるかもしれませんね。
カメラ映りが良くなるポイントは「メリハリ」。
「眉やアイラインをしっかりめに」「発色のいいリップを使う」「額を出す」などの工夫で明るく見せられます。
リモートワークでは、オンライン会議がある日だけ、メイクをする方がもっとも多い結果となりました。
肌へのケア、時短など理由はいろいろありますが、納得する方も多いのではないでしょうか?
さらに肌へのケアや時短を考えるなら、「オンライン会議が集中する日」と「1人で集中してタスクに取り組む日」を意図的にスケジュールできると、さらに効率化や満足度も高まるかもしれません。
また、オンライン会議ツールにある機能はとっても便利な機能が続々と増えています。
便利な機能を上手に使って、リモートワークの快適度をさらに上げていきましょう。特にフィルター機能やメイク機能はオススメです。
リモートワークで被服費が減った人は6割以上
最後に、リモートワークによる被服費の変化について聞いてみました。
リモートワークによって被服費が減ったという人は64.2%と、6割以上となりました。
出勤しないため、必要な服が減ったことや、「仕事の行き帰りに、ついショッピングに立ち寄ってしまうこと」がなくなったと考えられます。
人に会う機会が減り、また仕事の行き帰りのショッピングが減ったことで、被服費が減った方が多かったのは納得ですね。
その費用を自宅のパソコン周りの環境整備に投資することもオススメです。
例えば、顔色を明るく見せるライトや、自分に最適な高さでパソコンのカメラに映るためにパソコンスタンドなどは、リモートワークの強い味方です。
まとめ
リモートワークの経験がある女性500人を対象に調査を行ったところ、リモートワーク時には「部屋着・スウェット・ワンマイルウェア」など、カジュアルな服装で仕事をしている女性が多いとわかりました。
Web会議があるときは、「上半身だけきちんとした服にする」という人が半数。
「社内会議なら普段着や部屋着だけど、社外の人との会議なら上半身はきれいめに」など、相手によって使い分けている人もいました。
メイクについては、「化粧品がもったいない」「できるだけ肌を休ませたい」などの理由で、「Web会議のときだけする」という人が多数。
服装は基本カジュアルで、メイクの回数や使う化粧品の種類も減っているため、「リモートワークによって被服費が減った」という人が6割を超える結果となりました。
2020年度は一気にリモートワークが増えましたね。「今まで通り」ではなく「新しい生活様式」のなかの新しいやり方や、服装・メイクを改めて見直してみると、ご自身も快適に、そして、周囲の方とのコミュニケーションも円滑になると思います。
例えば、リモートワークのための便利なアイテムも増えてきました。オンライン会議のシステムは日々アップデートされています。
また、マスクをしていても色落ちしないリップなど、メイクのツールも日々更新されています。
通勤時間が減った分のお時間を、皆さんの味方になってくれる情報をキャッチしていくお時間に使っていくこともオススメです。
今後もリモートワークが続くことが予想されます。皆さんにとって、ご機嫌なリモートワークの時間が過ごせることを応援しています。